下北沢映画祭

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Chapter02:アップリンク(渋谷)
取材させていただいた方:支配人 桑原広延さん

 

トリウッドさんに続き、今回は、アップリンクさんに取材をさせていただきました!アップリンクさんは、映画の上映はもちろんですが、夜にイベントを実施していて、配給業務も行っているという特色をもっています。そして、渋谷の喧騒から少し離れた場所にあり、ゆっくりと映画を楽しむにはもってこい!そんな、アップリンクさんの魅力についてレポートをまとめたので、ご覧ください!

 

安齋(以下 安):それではさっそく、取材をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

桑原さん(以下 桑):お願いいたします。

安:初めに、アップリンクさんのラインナップの決め方について教えてください。

桑:はい。ラインナップの決め方については、大きく二つにわかれています。ひとつは「映画の上映」、もうひとつは「イベント」です。まず映画の上映については、海外の作品を買い付けて自社配給した作品を中心に、他の映画館で上映されている作品でも劇場に合うと思えばラインナップに加えたりしています。ラインナップを選ぶ基準としては、アップリンクという劇場のカラーに合うもの、時代に合ったもの、お客様の流れ(流行や注目度など)などを考えています。編成の際、常に意識しているのは、新たなお客様が来場し、その方たちがリピーターとなり、どんどんお客様がまわっていくというイメージをすることですね。次に、イベントですが、イベントにもブッキング担当者がおり、オリジナル企画(トークショー・ライブ・特集など)や、社外の方と共同で企画を考えたりして、様々な企画が毎日行われています。

 

安:なるほど。先ほど買い付けについてお話が出ましたが、アレハンドロ・ホドロフスキーや、グザヴィエ・ドランなどの洋画はどのように買い付けされているのでしょうか。

桑:洋画については、代表が各国の映画祭に行き、注目した作品を買い付けています。例えばグザヴィエ・ドラン監督の『わたしはロランス』は弊社の宣伝プロデューサーも一緒にカンヌで観て買い付けを決めた作品です。配給と劇場を続けることで、劇場のカラーやラインナップにより特徴を出せると考えております。例えば、この監督の作品は渋谷アップリンクで観たという印象を与えることは劇場の宣伝にもなります。最近ですとホドロフスキーやグザヴィエ・ドラン、ロウ・イエなどは良い例ですね。

 

安:勉強になりました。やはり会社の中に配給部門があるということは強みでもあり、特徴であるという感じがしますね。では、もう一つ私自身からみてアップリンクの特徴は「カフェ」や「ギャラリー」「ワークショップ」など活動が多岐に渡っていることです。

桑:シネコンや他の映画館には売店がありますが、カフェやイベントスペースまで併設しているところはあまりありません。でも代表が海外へ行った際、美術館に、カフェやイベントスペース、そしてギャラリーがあり、アート、音楽、映画が同じ空間にあることに刺激を受けて、今のアップリンクの形が出来上がりました。
(カフェについて:http://www.uplink.co.jp/tabela/menu.php

 

安:では、2階に併設されている物販スペースもそこから学んでという感じですか。

桑:そうですね。いろんなところにヒントが隠されているような面白い劇場にしたいという思いがあります。2階の物販は、様々なスタッフの意見やアイデアをベースに決めています。9月に行った古本フェアはスタッフのアイデアのもと作成された空間になりました。上映する映画に合わせて様々な商品が集められます。
(マーケットについて:http://www.uplink.co.jp/market

安:劇場では代表による映画のワークショップが行われてますが、「ムービー制作」や「配給サポート」など興味深いテーマですよね。

桑: 映画は観るだけでなく、制作・宣伝・配給と取り巻く様々な仕事もおもしろいんです。ワークショップは映画をもっと知ってほしい、もっと好きになってほしいという思いから代表がずっと続けています。受講できるテーマによって、期間なども変わるので、興味を持っていただいた方は是非、HPをご覧いただければと思います。
(アップリンク ワークショップについて:http://www.uplink.co.jp/workshop/

安:ありがとうございました!

 

 

ミニシアターでもありながら、カフェやギャラリー、ワークショップなど、一つの空間で沢山のアートや癒しに触れられる映画館は、都内ではアップリンクさんだけではないかと思います。ここに通えば、今までよりもっと映画が好きになるはず!掲載している地図をご覧いただきながら、アップリンクの特徴に実際に触れてみてください。

文/安齋那央