下北沢映画祭

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下北沢で演劇をすることはすごく多い僕らが、えいやっと映画をやります。これまでに撮りためた、観てもらいたい中短編がたくさんあるんです。これに下北沢映画祭セレクトの作品や、うちの本公演映像、そして下北沢で撮りおろす『硬派探偵』シリーズ(というのがあるんです)最新作も加えまして、トリウッドさんで2週間、怒涛の上映をするという大作戦です。トークショーも連日やりますよ。淡々と上映するだけでは寂しいので。珍しい映画、あっと驚く映画、なんでこんなの作ったんだろうという映画、などであなたの心を揺さぶりときめかせる大作戦です。
上田誠(ヨーロッパ企画)

ヨーロッパ企画&下北沢映画祭ショートフィルム傑作選
ヨーロッパ企画メンバーの監督作品と下北沢映画祭がセレクトした中・短編映画をテーマ別に日替わり上映。上映後はメンバーのトークショー付き!

SF 編

「ハウリング」
監督:上田誠/11分

ある雑居ビルの一室。部屋で寝ている男に、テレビの中からある男が話しかけてきた。それは、2分後の自分だった・・・。11分間の長回しによるタイムトラックムービー!

「別のUFO」
監督:諏訪雅/20分

「ありえないことが起きる」のが日常になった大学生の、その中でも特にありえなかった数日間。UFOにさらわれコメディ。

「恋の小フーガ」
監督:上田誠/10分

タイムマシンを開発した男。「実験を開始します」と言い、時計をみる。やがてマシンからでてきたのはもう一人の男。実験は成功。そして男には、タイムマシンを使ったある企みがあった……。

「Electric town」
監督:トニーマレン/18分/第六回下北沢映画祭ノミネート

ある初老の男が可愛がっていた犬を亡くし、その悲しみを紛らわすためにロボットのペットを飼う。しかし安物のロボットを飼ってしまったために事態は思わぬ方向へと…。

「スクール・トレック」
※NEW!
監督:角田貴志/8分

未来の中学校の、放課後の教室で、掃除当番なのにはしゃいでいる悪ガキたち。そんな彼 らをたしなめる委員長の女の子。彼らはひょんなことからある“ダイヤル”を見つけ、そこ から彼らの宇宙旅行がはじまる。

ヒロイン映画 編

「おいり探偵ニシムラ」
監督:角田貴志/16分

家業の〈おいり屋〉を手伝う傍ら、探偵業を営む主人公・ニシムラの元に久しぶりの依頼が・・・。丸亀市のマスコット・じゅうじゅうのペットの亀が行方不明になったとのこと。 丸亀市を駆け回る青春観光探偵ムービー!

「起きろ恋」
監督:西垣匡基/5分

かわいい夕海ちゃんとの生活はまるで夢のよう!こんな日がずっと続けばいいのに! と思ってたら、本当にずっと続いちゃった!

「壁女」
監督:原田裕司/16分/第三回下北沢映画祭準グランプリ&観客賞受賞

壁に張り付くことが趣味の冴えないヒロインの恋物語。国内短編映画祭で17冠、クレルモンフェラン国際短編映画祭2013でメディアテークアワードと審査員特別賞の2冠に輝いた。

「こんぷれっくす×コンプレックス」
ふくだみゆき監督/24分/第八回下北沢映画祭グランプリ

ワキ毛の問題に一喜一憂する中学生男女の青春を描いたフラッシュアニメ。リアルな会話や間を活かすため、セリフを先に録音し、それに合わせてアニメを作るプレスコ手法を採用。

素材で遊ぶアニメ 編

「タクシードライバー祗園太郎」傑作選
監督:永野宗典/合計10分

タクシードライバー・祗園太郎が京都をドライブしながらお客さんの悩みを解決!?ペープサートという手法をつかって観光名所からローカルスポットまで京都オールロケを敢行 した人気テレビシリーズの傑作選を上映。 ©NHK/ヨーロッパ企画

「キョートカクテル」傑作選
監督:石田剛太/合計10分

京都木屋町の路地裏にある”カエル”がマスターを務めるバーを舞台に、客の男と女が恋に酔いしれる、ほんのり甘くてちょっとビターなカクテル(ラブストーリー)をフラッシュアニメでお届け! © 女性チャンネル♪LaLa TV/ヨーロッパ企画

「のりたまができるまで」
監督:永野宗典/5分

映像制作処女作で初期衝動の赴くまま、ノウハウもないまま偶然完成したような、「丸美屋のりたま」ができるルーツをアニメ化したトリップムービー。

「ロック」
監督:角田貴志/5分

どこにでもいるようなおじさんの一生を描いた作品です。どのような人生もその人にとっては特別な人生だということです。

「黄金」
監督:永野宗典/10分

「黄金クライミング」という山登りイベントに参加すことになった男が、賞金である黄金の山の権利を手に入れるために奮闘する姿をクレイアニメで描く。第1回デジタルショートアワードグランプリ作品。

「志ず江」
監督:角田貴志/2分
どこにでもいるようなおばさんの日常を描いた作品です。おなじような毎日でもよく考えれば少しちがうということです。

「ズドラーストヴィチェ!」
監督:幸洋子/6分/第七回下北沢映画祭審査員特別賞

ある夏の日、海辺でロシア語を教えるおじさんに連れられ一緒に街へ出かけた。すると、見慣れたはずの街が普段と違う視点で見えてきた。おじさんは明日もきっと海辺にいるのだろう。

「バグバーグ」
監督:大寶ひとみ/3分/第七回下北沢映画祭ノミネート

薄暗い台所で切断される肉塊。断面から這い出てくる虫たち。料理という当たり前の行為がきもち悪さへと変容していく。

「ぬけがけ君のぬけがけ」
 ※NEW!
監督:角田貴志

売れないマンガ家・憂内漫太郎のキャラクター、ぬけがけ君。ある日、連載打ち切りの連 絡が入り…。マンガを飛び出してぬけがけ君が紙の上を動きまわる!キュートなコマ撮り アニメーション。

グルメ 編

「マルガメ エマージェンシーコール」
監督:酒井善史/16分

世界の平和を脅かす悪の組織と、各地で名乗りをあげ、悪に立ち向かうヒーローたち。未だヒーローのがいない丸亀に一人の男がやってきた。男は丸亀でヒーローになれるのか?その日、丸亀市にエマージェンシーコールが鳴り響く・・・。

「今夜、ごはん行きませんか?」
監督:山口淳太/16分

香川県丸亀市に住むさやかは、恋愛経験の少ない女の子。ある日、意中の男・達也から、食事に誘われる。テンパリながらも集合場所に向かうさやか。どんな素敵なお店に連れて行ってもらえるか期待するのだが・・・。

「洗牌(シーハイ)」
監督:諏訪雅/20分

洗牌とは麻雀でゲームを始める前にプレイヤー全員で牌をかき混ぜること。いつものように学校に行き、いつものように帰ってきて、いつものようにいつものメンバーが集まり、いつものように洗牌したかった。

「豆大福ものがたり」
監督:沖田修一/20分/第六回下北沢映画祭招待上映作品

「おやつ総選挙」を目前にマカロンやショートケーキ、すあまなど、個性豊かなおやつ候補たちが選挙活動を繰り広げていた。豆大福選挙事務所は伸びない支持率に頭を悩ませていたが、そこにある男が現れる。 ©2013「豆大福ものがたり」製作委員会

ホラー&特撮 編

「友達の家」
監督:山口淳太/5分

ある田舎の一軒家。小学生のアヤは、友達のミナミの家に泊まりに来ていた。そこでアヤは、ミナミの妙な行動に気づく。次第に、自分が知らない、その家独自の雰囲気を感じ始め・・・。

「酒井善史監督傑作選」
監督:酒井善史/合計30分

ヨーロッパ企画の発明王でありマッド・サイエンティスト、酒井善史。そんな酒井監督の、特撮に焦点をあてた作品を一挙公開!劇中に出てくる手づくりの小道具たちにも注目を!

「さまよう心臓」
監督:秦俊子/10分/第三回下北沢映画祭グランプリ

廃墟で遊ぶ2人の高校生。奥の部屋から物音が聞こえ、1人が暗い部屋へと入っていく。そこには得体の知れない何かが潜んでおり、2人の高校生は心臓を奪われてしまう。その廃墟に立ち寄った幼い少年と妹は…。

「パカリアン」
監督:秦俊子/10分

斎藤工が声優を務めた人形アニメーション。アルパカにそっくりな容姿をした宇宙人調査員のロメロスは、地球に着陸する際に宇宙船が故障して不時着し、故郷の星との通信が途絶えてしまう。東京初上映。

「補欠ヒーローMEGA 3」傑作選
監督:飯塚貴士/合計10分/第七回下北沢映画祭ゲスト

世界のヒーローが悪をやっつけた後、現場の後片付けを行うジェット、メアリー、フジヤマの3人組。彼らはヒーローの補欠だ。メジャー昇格の夢は抱くが力を発揮できない。世界各地を舞台にした3人の珍騒動を描く。

音楽 編

「悲しみは地下鉄で」
監督:永野宗典/20分

モーモールルギャバンの「悲しみは地下鉄で」にインスピレーションを受けて制作。主人公の住む四畳半の部屋から世界的な観光名所まで、誰もが思い描く京都の情景の中で日常・非日常が交錯する、独自の<情けなくも、美しい>世界が描かれる。

「恋する極道」
監督:中川晴樹/5分

極道が恋をした!極道は恋心を女に伝えられることが出来るのか!?那須国際短編映画祭グランプリを受賞した極道ラブコメミュージカル!

「ロック」
監督:本多力/5分

ロックを愛したけれどロックに愛されなかった男の魂が、死ぬ瞬間に走馬灯を見る旅に出て最期にロックになる……。演劇的手法を取り入れた映像も本多監督の熱唱も必見!

「帰ろうYO!」
監督:松本卓也/38分/第六回下北沢映画祭観客賞

ラップ×ヒューマンビートボックスが奏でる愛と友情の物語。マチーデフ、CYBORG KAORIらの吹き替え一切なしの豪華コラボは必見!

特別上映

ヨーロッパ企画本公演

イベント初日は、言わずと知れた劇団の代表作であり、映画化もされた「サマータイムマシン・ブルース2005」と 巨大オフィスビルが舞台の群像会話劇「ビルのゲーツ」をHD上映。両日共にメンバーによるアフタートークもあり。ヨーロッパ企画の公演を映画館のスクリーンで観られるレアな機会をお見逃しなく。

サマータイムマシンブルース2005

ビルのゲーツ

「現役OL銀行員、映画監督をやってみた。」上映

「OL銀行員」ながら「映画監督」という異色の経歴を持つ香西志帆監督の『恋とオンチの方程式』撮影に密着した実録ドキュメンタリー。

本多力 フェス

本多力さん主演映画『食べられる男』の新宿K’s cinemaでの公開を記念し、公開初日となる4月29日(土)は“本多力フェス”を開催! 本多さん出演作、監督作、関連作などを一挙上映。

「タクシードライバー祗園太郎THE MOVIE すべての葛野郎に捧ぐ」
監督:永野宗典/56分
人気シリーズ、祗園太郎が映画になって戻ってきた!京都・祇園を舞台にまたも祗園太郎が法定速度内超特急で走りまわる!ほんのり笑えて、はんなり泣ける。愛に生きる人たちの甘くてしょっぱい物語。

「港が見える丘」
監督:本多力/5分
偶然「港が見える丘」を同じタイミングで歌う人々がニアミスを繰り返していく…。ひとつの町の、ほんのひとときのものがたり。

「夕飯」
監督:本多力/5分
土佐和成と本多力が入れ替わる!? 土佐の姿をした本多(実家暮らし)が夕飯を食べに帰宅する、母親を巻き込んだSF×ドキュメンタリー!

「10日後、夜。」
監督:山口淳太/5分
長年付き合った彼女とついに結婚することに!結婚式場を選ぶ二人だったが、ある日突然、彼女の様子が一変する。

「APOLO」
監督:近藤啓介/80分
『食べられる男』近藤啓介監督の長編1作目。黒人の宇宙飛行士が日本の離島に落ちてくる。彼は島人と触れ合い、宇宙よりも美しい何かを見つけていく。
宇宙ってなんだろう、人種ってなんだろう、言葉ってなんだろう。

『硬派探偵』最新作 ワールドプレミア

ヨーロッパ企画の水面下で暗躍する黒木正浩監督のライフワーク『硬派探偵』シリーズ。今回、本イベントの開催に合わせ、シリーズ最新作『硬派探偵4』をヴィレッジヴァンガード下北沢ほか数々のロケ地にて撮りおろし&ワールドプレミア上映! 依頼遂行率0%の硬派探偵、剛田石男は、平和な北下沢(きたしもざわ)の街で人気番組「おひるのカルテ」のロケ中継を行なっていた。そんな彼の前に、商店街を荒らすキラー兄弟が立ちはだかる! オシャレな若者の街・下北沢が、監督が敬愛してやまない車田正美的世界に染まる一部始終、しかと刮目せよ! 上映後は舞台挨拶あり。また、併映の2作品でさらに黒木ワールドを極めてほしい。   監督・脚本/黒木正浩 出演/石田剛太、諏訪雅、酒井善史、永野宗典(以上ヨーロッパ企画)、長田庄平、松尾駿(以上チョコレートプラネット)、篠崎友、堀田尋史、鈴木理学、柴田洋佑(以上とくお組)、加藤啓 他

【併映作品】

智恵光院雀鬼
監督:黒木正浩/15分
孤児院育ちの雀鬼が、麻雀勝負を通して、冷酷な社会の闇に取り込まれようとする者に人間性を取り戻させる愛と友情の感動ストーリー。黒木映画の原点ここにあり!

硬派探偵~いつも何かを覚悟する~
監督:黒木正浩/30分
シリーズ1作目。探偵を生業とする大胆不敵な伊達男、剛田石男。依頼遂行率は0%!だが世が騒ぐ大事件を解決し、世間では有名人となっていた。ある日、連続殺人事件が発 生。真実を追究できるか?人は彼をこう呼ぶ・・・硬派探偵と。

スケジュール

※5月1日(月)17:00〜『硬派探偵4』上映に登壇予定だった石田剛太さんですが、スケジュールの都合によりご参加できなくなりました。申し訳ございません。 ※ 上映作品および登壇ゲストは都合により変更になる場合がございます。

日程 時間 上映作品 ゲスト
4/22( 14:30 ヨーロッパ企画公演上映「サマータイムマシン・ブルース2005」 トーク:上田誠、角田貴志、土佐和成、中川晴樹(NEW!)
17:50 ショートフィルム傑作選 SF編 トーク:上田誠、角田貴志、土佐和成 スペシャルゲスト:タナカカツキ
4/23( 14:30 ショートフィルム傑作選 ヒロイン映画編 トーク:角田貴志、土佐和成、西垣匡基
17:00 ショートフィルム傑作選 素材で遊ぶアニメ編 トーク:角田貴志、本多 力(NEW!)
4/24(月) 16:30 ショートフィルム傑作選 SF編
19:00 「硬派探偵4」ワールドプレミア! トーク:キャスト、黒木正浩
4/26(水) 16:30 ショートフィルム傑作選 ホラー&特撮編
19:00 ショートフィルム傑作選 グルメ編 トーク:酒井善史、諏訪雅、山口淳太
4/27(木) 16:30 ショートフィルム傑作選 ヒロイン映画編
19:00 ショートフィルム傑作選 ホラー&特撮編 トーク:酒井善史、山口淳太、飯塚貴士(NEW!)、秦俊子(NEW!)
4/28(金) 16:30 ショートフィルム傑作選 素材で遊ぶアニメ編
19:00 ショートフィルム傑作選 グルメ編  トーク:山口淳太、瑛蓮(『豆大福ものがたり』出演)、立石義隆(同作プロデューサー)、道川昭如(同作カメラマン)※NEW!
4/29(土: 14:30 「食べられる男」公開記念!本多力フェス①「APOLO」上映 トーク:本多 力、近藤啓介監督
17:00 「食べられる男」公開記念!本多力フェス②本多力関連作上映 トーク:本多 力
4/30( 14:30 「硬派探偵4」+「智恵光院雀鬼」 トーク:諏訪雅、中川晴樹(NEW!)、黒木正浩
17:00 「現役OL銀行員、映画監督をやってみた。」 トーク:山口淳太 スペシャルゲスト:本広克行監督
5/1(月) 14:30 ショートフィルム傑作選 SF編
17:00 「硬派探偵4」+「硬派探偵1」 トーク:諏訪雅(NEW!)、黒木正浩
5/3(水: 14:30 「硬派探偵4」+「硬派探偵1」  トーク:諏訪雅(NEW!)、黒木正浩(NEW!)、長谷川朗(ヴィレッジヴァンガード下北沢 ※NEW!)
17:00 ショートフィルム傑作選 音楽編 トーク:本多 力
5/4(木: 14:30 ヨーロッパ企画公演上映「ビルのゲーツ」 トーク:諏訪雅、本多 力
17:50 ショートフィルム傑作選 音楽編 トーク:永野宗典、本多 力
5/5(金: 14:30 「タクシードライバー祗園太郎THE MOVIEすべての葛野郎に捧ぐ」 トーク:永野宗典、本多 力
17:00 「硬派探偵4」+「智恵光院雀鬼」 トーク:上田誠(NEW!)、諏訪雅、黒木正浩

チケット


各回1,500円 (当日券のみ)
トリウッドで上映される作品のチケットは、基本的に<当日券/全席自由席>
です。 ただしトリウッドでは、遠方のお客様からのご要望を受け、「指定席予約」をご用意しています。 事前にご覧になる回と座席を指定し、確保しておくというものです。指定席は各回15〜20席までのご用意で、指定量として入場料+400円頂きます。ご精算は当日ご来場の際にお願いします。受付はお電話のみとなっておりますので、ご希望の方は受付時間内にトリウッドまでお電話ください。
※【当日券】の販売開始時間は、4月22日-23日は12:40~、4月24日-28日は14:40~、4月29日-5月5日は11:10~となっております。
※26日(水)16:30、27日(木)19:00の回の【指定席予約分】は、定数に達した為受付を終了しております

ご予約についてのお問い合わせ:下北沢トリウッド 03-3414-0433

インタビュー

ヨーロッパ企画 映像ディレクター 山口淳太さんインタビュー
聞き手:下北沢映画祭代表 平井

 

———今日はどうぞよろしくお願いします!
お願いします!
———早速素朴なギモンなんですが、ヨーロッパ企画がこれまで作ってきたショートムービーって何作品ぐらいあるんでしょうか?
メンバーが監督したショートムービーだけで、ざっと数えると200本以上はありますね。外部の人が撮った作品もあるので、実際にはそれ以上ってことになります。
———すごい……。それ、すべて山口さんが管理されてるんですよね?
そうなんです。だからデータが飛ぶのがメッチャ怖いんですよ(笑)。
———今回の「トリウッド大作戦」、山口さんから見て“レア度”はどのぐらいですか?
レア度100%だと思います。今が旬の作品や満を持しての上映作品など、下北沢映画祭さんと相談しながらテーマごとにバランスを見てチョイスしたラインナップになっています。
———特に見逃し厳禁な作品はありますか。
そうですね、ここ最近ヨーロッパ企画を知った方にオススメしたいのは、素材で楽しむアニメ編で上映する永野宗典の『黄金』と『のりたまができるまで』ですかね。かなり昔に撮られた作品で、お目にかかった人も少ないんじゃないかと。あと本多力が撮ったムービーもいくつかあって、音楽編で上映の『ロック』は、本多の人物像がダイレクトに出た作品。普段のかわいらしい感じの本多さんからは想像もつかないような作風になっています。役者のキャラクターを知っている方は、その延長として彼らの魅力をさらに深掘りできる作品ばかりです。
———確かにそれぞれの個性が出ていますよね。しかも、みごとにジャンルが分かれているというか。
上田誠はSF、永野は不条理、角田貴志はアニメ、酒井善史は特撮……。酒井は今やヒーローショーの脚本を書かせてもらうほど特撮好きなんですけど、ホラー&特撮編ではその原点となった作品を上映します。走るミニ四駆をただただ撮っている作品もあります(笑)。
———タイトルは?
題して『MINI4WD THE MOVIE』です。ちなみに、同じ回で併映される飯塚貴士監督作『補欠ヒーローMEGA3』は監督ご本人が撮影、編集、音響、声の出演すべてやっている作品。それと同じで『MINI4WD〜』も酒井が何台かのミニ四駆の声を演じ分けているんですけど、なぜかすべて英語なんです(笑)。
———英語ですか。
そうなんですよ。酒井の初期衝動にあふれた作品は一貫して面白みがあるので「酒井善史傑作選」として何本かまとめてお届けすることにしました。『補欠ヒーローMEGA3』や秦俊子監督の『パカリアン』のクオリティとの落差も含め、注目していただきたいですね。
———注目といえば、黒木正浩監督の『硬派探偵』シリーズ最新作の撮りおろしもありますね。タイトルも『硬派探偵4 〜見たもの全てを覚悟する〜』に決まりました。
今回のイベントの目玉です。下北沢映画祭さんの熱意もあって実現した企画ですね。
———こちらこそ本当にありがとうございました! 下北沢での撮影、楽しかったですよ。
チョコレートプラネットのお2人やとくお組のみなさん、加藤啓さんら黒木組が総出演し、シリーズ初の東京ロケが実現しました。ワールドプレミアとなる24日は、黒木組独特の舞台挨拶が繰り広げられるはずですよ。黒木さんって本公演には出ていないのであまりご存知でない方もいらっしゃると思うのですが、その感じのままお越しいただいてまったく問題ございません。
———その感じのままで(笑)。
作品を見れば、きっと黒木さんの人物像が分かるはずです。
———あと、ヨーロッパ企画の本公演「サマータイムマシン・ブルース2005」「ビルのゲーツ」の上映も楽しみです。
「サマータイムマシン・ブルース2005」は最近HDが見つかったばかりで、今回が初お披露目です。「ビルのゲーツ」もHD上映になります。HDはDVDの画質よりもきれいですし、映画館のスクリーンで舞台の映像を観る機会はなかなか珍しいかと。一緒になって笑ってもらいたいですし、メンバーのアフタートークも楽しんでもらえればと思います。
———最後に、メッセージをお願いします。
僕らにとって、下北沢という街は舞台をやりに行く場所。「劇団が映画を?」と思われる方もいるかもしれませんが、今回の「トリウッド大作戦」はヨーロッパ企画をより深く知っていただける良い機会です。しかも上映作品はショートムービーばかりなので、気軽にふらっと遊びに来てもらいたいですね。一方、下北沢映画祭さんの受賞作も上映するので、映画通の方にもご満足いただけるはず。様々なコラボレーションを通して化学反応が起きるイベントになれば嬉しいです。