第三回下北沢映画祭コンペティション部門

第三回下北沢映画祭の最後のプログラムは、コンペティション部門です。 「既成概念にとらわれない」をキーワードに実写・アニメ・CGなどジャンルにとらわれずに集まった約260以上の作品の中から厳選された9作品を上映いたします。果たして、グランプリを受賞するのはどの作品でしょうか。

ノミネート作品一覧

カーテンコール

監督:吹田祐一

今夜、定年をむかえる池浪さん。彼はまだ気づいていない、今夜彼に訪れる、ちっぽけで優しいしあわせに。

2010年/18分/カラー
http://blog.livedoor.jp/bonjour6tristesse/

ホリデイ

監督:ひらのりょう

2010年の夏、僕はクーラーの無い部屋で汗だくになりながら生活をしていました。ブラウン管からは、ある韓流スターの葬儀が、雨の降りしきる中執り行われた事を告げるニュースが流れており、日本からきた一人のファンにインタビューをしていました。この韓流スターのファンである中年女性は「この雨わかります? 彼の雨ですよ 私たちにありがとうって言ってるんです」 と答えていました。 僕の飼っていたイモリは脱走が得意でした。同じ夏の日、僕のイモリは脱走をして、サウナのようになった僕の部屋の片隅で乾涸びた状態で発見されました。彼の死体を見て、僕はあの韓流スターのファンの言葉を思い出しました。 「ホリデイ」は2010年、汗だくで過ごしたの夏の事を描いた作品です。学生だった僕は毎日必死でした。必死に好きな女の子とデートをして、空回りして、いつかくるであろう死について考えて、なんとか好きな女の子ともう一度デートしようとしていました。登場人物である男とイモリは女の子のために無我夢中です。彼女が何故消えたかも理解できないまま自分なりに彼女を救おうと努力します。 僕の人生のあらゆる出来事はごちゃ混ぜになってこの物語に登場します。そして、幸せになるためになにが幸せかも分からず走り続けています。バカンスはいつも雨、思う通りにはいかない。のです。

2011年/15分/カラー
http://twitter.com/hira_ryo

イチゴジャム

監督:庭月野 議啓

ひとり暮らしの学生・枝里子の日課は、実家から届く苺でイチゴジャムを作ることだった。ある日、クラスメイトの男・遠藤に、枝里子はジャムをお裾分けすることになる。ところがジャムを指で掬って舐める遠藤の仕草に、ある種の衝動を覚えてしまう枝里子。それ以来、イチゴジャムは枝里子にとって特別な感情に結びつく触媒となる。世界の片隅でひっそりと湧いた、日常を少しだけ狂わせて過ぎ去っていくだけの、イチゴジャムのような片想い。

2009年/30分/カラー
http://www.niwatch.com/

ネコのあたまでお散歩を。

監督:原田真嗣

学校へ行かず家からも出ず部屋に引きこもりがちな中学生、純子。日々することといえば、ネットの友達と交わす虚構現実の会話。ある日、無理矢理連れて来られた法事先で、抵抗も空しく犬の散歩に行かされる。久しぶりの外の世界、一人と一匹。早々の予期せぬハプニングに意気消沈し、たちまちまた自分の世界に閉じこもった純子だったが…。ふと、そこから見えた世界はいつもと同じ景色で、いつもとは違う空気だった。

2010年/26分40秒/カラー

壁女

監督:原田裕司

与田仁美26歳、独身。趣味は壁に張り付く事。ゴミだらけの部屋に住み、職場では上司に怒られ、何とも冴えない日々を送っている。そんな与田が職場に来る配送屋の男性に恋をする。恋愛下手の与田が繰り広げる恋の物語。

2011年/16分30秒/カラー
http://web.me.com/yujiman76

さまよう心臓

監督:秦俊子

廃墟で遊ぶ2人の高校生。奥の部屋から物音が聞こえ、1人が暗い部屋へと入っていく。そこには得体の知れない何かが潜んでおり、2人の高校生は心臓を奪われてしまう。その廃墟に立ち寄った幼い少年と妹は…。

2010年/9分52秒/カラー

Apartness

監督:五十嵐耕平

同棲する二人。彼女は別れ話を始める。他に好きな人ができたと。「でも別れない方がいいかも」「結婚しちゃう?」そんなことを言って彼女は迷い。彼は混乱する。次の日もまた次の日も。実話を元に、実際の場所で、監督自身がスタッフとアイデアを出し合い即興的に演じ直し、実話とは別の物語を産み出していった。

2011年/25分/カラー
http://igarashikohei.tumblr.com

こぼれる

監督:手塚悟

4年目の結婚記念日。早苗はささやかなディナーに夫・啓祐との共通の友人・麻紀を招待する。学生時代を共に過ごした3人だったが、結婚式以来、麻紀とは音信不通になっていた。久々の再会を喜ぶ3人の会話は弾み、隔てた時間は埋まるはずだったが…。五反田団、チェルフィッチュでの好演が記憶に新しい伊東沙保ほか実力派のキャストを迎えた短編作品。

2011年/30分/カラー
http://tedoyatogo.ldblog.jp/
土踏まずは夏を知らない

土踏まずは夏を知らない

監督:白田明日香

暑い日差しの夏の午後。女は夢を見ていた。脱いだ服は奇怪な虫に変貌し、彼女の体を食べ始める。

2011年/7分6秒/カラー
http://piribia.web.fc2.com/

審査員

黒沢清監督

Kiyoshi Kurosawa [映画監督]

1955年7月19日兵庫県生まれ。立教大学在学中より8mm映画を撮り始め『しがらみ学園』で1980年度ぴあフィルム・フェスティバルの入賞を果たす。その後1983年に『神田川淫乱戦争』でデビューし、『勝手にしやがれ!!』シリーズ(1995~96年)や『復讐 THE REVENGE』シリーズ(1997年)等を監督。1997年に『CURE』を発表し、その後も『大いなる幻影』(1999年)、『カリスマ』(2000年)、『アカルイミライ』(2003年)などを立て続けに発表し、2008年公開の『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・審査員賞を受賞した。湊かなえの原作をドラマ化した連続ドラマW「贖罪」(主演:小泉今日子)が2012年1月WOWOWにて放送。

直井卓俊氏

Takatoshi Naoi [映画プロデューサー]

1976年生まれ。法政大学を卒業後、古本屋などで働くフリーター生活を経て、映画配給会社のアップリンクに就職。その後独立し、SPOTTED PRODUCTIONS名義で配給・宣伝などを手がけ、2010年2月に同名儀で会社化。主な配給作品に「童貞。をプロデュース」「あんにょん由美香」「ライブテープ」(松江哲明監督)「片腕マシンガール」(井口昇監督)「SR サイタマノラッパー」シリーズ(入江悠監督)など。「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」では初めて企画プロデューサーも努めた。現在は”音楽×映画”をテーマにした企画プロジェクト「MOOSIC LAB」など2012年の新規プロジェクトの準備中。★公式サイト:http://spotted.jp/Twitter:@spotted701

大槻貴宏氏

Takahiro Otsuki [トリウッド代表]

1999年12月、短編専門の映画館「トリウッド」を開館。新海誠監督、野口照夫監督、山田広野(活弁映画監督)、深川栄洋監督、吉田恵輔監督等を輩出し、トリウッドは新人作家の登龍門となっている。2003年5月からは映画館「ポレポレ東中野」の支配人(プロデューサー)も務める。作品は「作る事」だけが目的でなく、「見せる事」そして「稼ぐ事」が目標であるとし、2つの映画館を提携し、職業としての映画監督への分かりやすいステップを構築している。http://homepage1.nifty.com/tollywood/(トリウッド公式サイト)

轟夕起夫氏

Yukio Todorok [映画評論家]

文筆稼業。著書に「映画監督になる15の方法」(洋泉社)、「轟夕起夫の映画あばれ火祭り」(河出書房新社)、共著に「三池崇史の仕事1991-2003」(太田出版)、編著に「清/順/映/画」(ワイズ出版)など

イベント概要

開場/開演時間2011年11月27日(日) 14:45開場 15:00開演
会場北沢タウンホール
チケット800円(税込)
チケットの事前予約はこちらから承ります。