全作品の上映が終わり、トークセッションが始まりました。
トークセッションでは、監督お一人ずつに対して審査員からお話をうかがっていきます。
作品が生まれた発想の起点についてや、つくり方、創り手の目線で演出意図を深堀りする鋭い質問も。
総評は、ゲスト審査員の行定勲監督からいただきました。
コロナ禍以降、ステイホームで家にこもらざるを得なくなったことで、クリエイターたちが作ることが困難になった。 その空気に寄り添うのか、いや関係ないとするのか、いろいろな捉え方があるが、今だからこそこういうことを見せたい、ということが表現されているものが多かった。 自分が実写映画を撮っているということもあり、全体としては実写もう少し頑張れ、もっといろいろな表現方法を開拓してほしいという気がした。 逆にアニメーションを作っている人たちは、自分の部屋に閉じこもらなければならないという状況について、それに対して向き合ったことによって生まれる強靭なものを感じられた。 社会にとって映画は必要ないという人がいてもしょうがないが、それでも「映画は必要だ」とねじ伏せる力がつくり手の自分の中から出てこないといけない。 そういう力強さについて、自分自身にとっても参考になった映画祭でした。 今回の作品が世の中に伝わっていくことを願うばかりです。
授賞式
いよいよ各賞の発表です。
下北沢商店連合会会長賞
「Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅」
小田急電鉄賞
「ROUTINE」
副賞として、東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅の3駅を含む、東北沢駅~世田谷代田駅間の下北線路街での、無償による撮影権限が提供されます。 小田急電鉄賞は、小田急電鉄株式会社の東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅の3駅を含む、東北沢駅~世田谷代田駅間の下北線路街での、無償による撮影権限のご提供になります。 撮影の際は当社立会いの下、下記の注意事項を遵守いただいた上で、撮影いただきます。 【副賞に関する注意事項】 ・撮影可能な場所、日数、時間帯に制限がございます。 ・公序良俗に反する内容の禁止など、撮影内容に制限があり、事前に内容のご相談をいただいた上での撮影になります。 ・一般の客様、鉄道運行等に支障の無いようご配慮いただいた上での撮影になります。 ・受賞後ご案内させていただく御利用案内をお読みいただき、誓約書をご提出いただきます。
京王電鉄賞
「徒然甘々」
副賞として、京王線・京王井の頭線の車両内ヴィジョンで動画を掲出(30秒)されます。 【内容】京王線・京王井の頭線K-DGチャンネル(車両内ヴィジョン)への動画掲出(30秒) 【時期・期間】要調整(期間は1週間程度を予定)
観客賞
「Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅」
準グランプリ
「スイソウ」
グランプリ
「MAHOROBA」
グランプリを受賞した鈴木監督は、「タイムマシンに乗って半年前に一人で作っている自分を、トロフィーを持って眺めたい」とコメントしていました。
これにて、第13回下北沢映画祭は全プログラムを終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、作品応募していただいた映画監督の皆様、そして応援してくれた皆様、誠にありがとうございました。
また来年お会いできるのを楽しみにしております。