【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションー第三部

【第3部】舞台挨拶

副島しのぶ監督(『Blink in the Desert』)

ストップモーションアニメという表現方法を選択するにあたり、実写の表現とは違う面白味を感じていただけるように、使う羽根を本物の虫の羽を使うなど、ディテールにこだわりました。

瞳の表情も、素材はグラスアイなのですがアンティークガラスのものを選んでいます。そこに液体を塗り、光のあて方によってまるで涙でうるんでいるような表情に見せています。

他にもゾウやクジラなど神聖視されている動物が出てきますが、そういう形を取っている「もっと別の大きな存在」として感じていただけたらと思っています。


 

富田未来監督(『ビート・パー・MIZU』)

この作品は、音楽をテーマにした映画祭moosic lab.にむけて2019年に撮ったものです。実はこうやってスクリーンで観させていただくのは久しぶりで、真夏の撮影だったこと、下北沢のライブハウスでも撮らせて頂いたことなどを思い出しながら観ていました。

学校のプールで泳ぐシーンがあるのですが、プールって意外と借りるのが大変だということを知ったり、水の中で目を開けてするお芝居もかなり大変で、石川瑠華さん、遠藤史也さんがとても頑張ってくれたり

私ももともとは芝居をしていた人間で、映画作りについては右も左も分からない中、多くのかたに支えて頂いて出来上がった作品です。


 

加藤也大監督(『滲み』)

この登場人物たちのような人がいるよ、存在するよ、と。そんな風に受け止めてもらえたらいいな、と思っています。

画角は超シネスコサイズなのですが、感覚的に「いいな」と思ったからですし、クラック音のようなサウンドエフェクトを入れてみたのは、自分自身がリズム感のある作品が好みだからです。リズムのある作品は観ていて気持ちがよく、時間の流れが速く感じる気がします。

この作品もそんな風に、気持ちよく観ていただけたら嬉しいです。


 

大門 嵩監督(祁答院 雄貴監督)(『徒然甘々』)

今はカナダにいる祁答院監督と共同監督で作りました。僕の家族や、祁答院監督の妹さんとの関係性をモチーフにした脚本です。

共同監督なのでタイトルがなかなか決まらず、結果的にはお互いに案として出した言葉を繋げることになりました。ちなみに僕の案が「徒然」、祁答院監督が「甘々」です。

撮影したのは八王子です。実は、「撮影以外で何がしたいか」で決めたんです。撮影の後は温泉に入りたいな、温泉の近くでいい場所がないかなと思って、都内で探したのですがいい場所がなく、八王子でやっと発見しました。