このたび、映画祭のメインプログラムとなるコンペティションノミネート作品を発表いたします。
実写、アニメーション、ドキュメンタリーなどジャンルを問わずに公募を行う下北沢映画祭のコンペティション。
390作品ものご応募の中からスタッフによる一次審査、二次審査を経て全9作品をノミネートいたしました。
作品をご応募いただいたすべての製作者の皆様に心より感謝申し上げます。
第14回下北沢映画祭コンペティション ノミネート作品
※作品タイトル五十音順
『CREATOR』
(監督:リキ・サトウ/6分28秒)
技法に関して、動作ごとに写真を撮り、紙にプリントし、切り取り、アニメーションを完成させていきました。その結果、紙の質感が現れ実写でも人形でもないフラットなアニメーションでもない雰囲気を出せました。四方を黒で囲ったのはこの作品の雰囲気を効果的に表現するためで、装飾を最低限に抑えられたミニマリズムな空間と調和します。
『再演』
(監督:土屋哲彦/23分52秒)
葬式で十年ぶりに再会した、元演劇部員たち。彼らの手元には死んだ同級生が遺した一冊の脚本。それは高3の秋、演劇祭が中止になったあの日を再現した物語だった。それぞれが抱える後悔を胸に、彼らがとった行動は…?
『サイドミラー』
(監督:シェークMハリス/14分44秒)
坂有理江は二番目に付き合った元彼から貰った車のサイドミラーを捨てられない。画角サイズ1:1、主人公がほぼずっと鏡の中の会話劇。
『17クラブ』
(監督:森 翔太/22分02秒)
高校生の七色(17)は、人混みが原因で駅の階段から落ちてしまう。その瞬間「1秒だけタイムリープ」できる能力を獲得する。クラスの親友、凛音と日常を過ごすうちに、タイムリープするたびに、世界を改変するリスクがあると気づく。「縦型×漫画コマ×声優によるアテレコ」の要素で構成された、規格外の青春SFドラマ
『永峰中村飯塚』
(監督:桂木友椰/12分30秒)
永峰は恋人・中村の引き合いで保険会社で働く大学の同級生・飯塚と久々に再会。生き方の異なる二人の価値観は対立し、口論に。そして四年付き合っているからも、ある想いをぶつけられる。
『走れ!走れ走れメロス』
(監督:折口慎一郎/52分55秒)
全校生徒70名。島根県の最も小さな公立高校で、男子生徒4人が演劇を始めた。選んだ題材は「走れメロス」。高校演劇の地区大会へ挑んだ彼らのメロスは、新型コロナによる無観客開催も飛び越え、思わぬ方向へと走り出して…。コロナ禍であらゆる活動が制限される中、演劇に初めて触れた少年の姿を追ったドキュメンタリー。
『MY HOMETOWN』
(監督:古川 葵/41分43秒)
取り壊しが決まった団地で、祖母と母の 親子3世代 で暮らしている照子。高校卒業後は、地元で母と一緒に働いていたが、大学進学のため、もうすぐ上京することが決まっている。そんなある日、照子の元に長らく音信不通だった父親から突然の連絡が。この街に別れを告げゆく照子と、その一方で、3世代の綻びは大きくなってゆく──
『マンガガールズ』
(監督:祁答院 雄貴、大門 嵩/9分45秒)
これは、私が1人で漫画を描くのが大好きだった時の話。学校の中で1人黙々と漫画を描いているといつも誰かが私の後を付けてくる。「す、ストーカーか!??」私は、そいつから逃れる為に車のトランクに。「ふぅ、ここなら見つからないだろう。」と思った矢先、トランクが閉まって閉じ込められてしまった。そして携帯の電源も落ちた。ヤバタニエン。
『最も無害で、あまりにも攻撃的』
(監督:中田江玲/40分08秒)
高校3年生の夏帆は制服のスカートを着た自分の姿を見ることにとうとう耐えられなくなっていた。静かな怒りを抱えたまま過ごす、夏の半ばの5日間。夏帆は別荘を売る準備のために、親と共に山梨へと向かう。
以上、全9作品を9月25日(日)北沢タウンホールにて上映いたします。
ゲスト審査員は前田弘二監督に決定!
前田弘二(まえだ・こうじ) 1978年生まれ、種子島出身。独学で映画を作り始め、『古奈子は男選びが悪い』が第10回水戸短編映像祭でグランプリを受賞する。 2011年公開の『婚前特急』が初の劇場公開作となり、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第21回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞、第3回TAMA映画賞を受賞する。 2021年には映画『まともじゃないのは君も一緒』が公開された。
前田監督に加え、レギュラー審査員のSPOTTED PRODUCTIONSの直井卓俊さん、トリウッド代表・ポレポレ東中野支配人の大槻貴宏さん、映画評論家の轟夕起夫さんの4人の審査により、グランプリ、準グランプリが決まるほか、観客のみなさまの投票による観客賞や下北沢商店連合会会長賞ほかが決定いたします!
タイムテーブルは後日発表いたします。