第15回下北沢映画祭コンペティションノミネート作品発表!

このたび、映画祭のメインプログラムとなるコンペティションノミネート作品を発表いたします。

実写、アニメーション、ドキュメンタリーなどジャンルを問わずに公募を行う下北沢映画祭のコンペティション。

309作品ものご応募の中からスタッフによる一次審査、二次審査を経て全12作品をノミネートいたしました。

作品をご応募いただいたすべての製作者の皆様に心より感謝申し上げます。


第15回下北沢映画祭コンペティション ノミネート作品

※作品タイトル五十音順

あたらしい世界
(監督:村口 知巳7分40秒

死ぬことを考えていたカナメは、6月のある日、昔の親友たちを荒地に呼び出す。しかし、そこへやって来たのはフク一人だけだった。

 

懐胎新書
(監督:吉矢響平19分29秒

中学2年生の木村透子は元カレ拓也の子供がお腹にいると確信している。透子は何度も拓也に伝えるが聞く耳を持ってもらえず、放送室である作戦を決行する。

 

駆け抜けたら、海。
(監督:十川雅司16分29秒

女子大生の綾瀬みつきは、親友の星野うみに片想いをしている。合コンを抜け出してきた2人。閉店間際の銭湯に飛び込み、いつものようにうみの恋愛話を聞かされるみつき。『海の匂いがする』夏の終わり。友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語。

 

彼は誰時(かわたれどき)
(監督:谷本桃子15分21秒

私(作者)が中学生の頃に父が亡くなった。父が亡くなる2ヶ月前に旅行に行った際、母が撮影した父の映像がとても印象に残っている。そこに映る父はいつもと変わらない姿で歩いているのに、実家に帰ってもどこを探しても今は動いている父の姿は見ることができない。その気づきをドキュメンタリー映像に収めた。

 

花と修羅
(監督:山崎春風24分39秒

四谷の女子校に通う緑は、書道部の後輩だった花が死んだある日、赤い髪を持つ、転校生の伊和と出会う。大人しかった花とは正反対な、自由奔放な伊和に振り回される緑。しかし徐々に、緑は伊和を通して、見えていなかった、見ようとしていなかった花の姿を発見し始める。

 

FAAAWWW!!!
(監督:鬼木幸治8分11秒

河原に佇む二人のチンピラ。ゴルファー姿の異様な男。長閑な風景の中で繰り広げられる奇妙な対峙。やがて、「ファー!」のかけ声と共にチンピラたちの運命は、あらぬ方向へと導かれていく。

 

更けるころ
(監督:赤堀海斗18分54秒

ある夏の夜、ふらふらと街の喫煙所に引き寄せられる見知らぬ男と女。 蒸し暑い夜の静けさの中、自動販売機の光に照らされる男と女はタバコの煙と共に不毛な会話を漂わせる。

 

ぼくがこわい黒いもの
(監督:新海大吾6分40秒

ぼくには怖いものがあります。一つは夜の海。二つめはお母さんのお腹の中の、もうすぐ生まれてくる妹。だって、中がどうなっているのかわかんないんだもん…

 

ホモ・アミークス
(監督:馬渕ありさ42分37秒

人間と“ちょっと”だけ違う遺伝子を持つ、実験用生物 ホモ・アミークス。「やめろ」しか喋らないホモ・アミークス達の、飼育員になった男 田代。田代の指をしゃぶらないと眠れない、他のホモ・アミークスと違った雰囲気を持つ802。田代と802の友情の話。

 

まる
(監督:宮島遥夏15分5秒

「おとなになったわたしへ」
この作文が書けないまま“おとな”と呼ばれるようになってしまった主人公うさぎ。彼女は大人の私に、明日の私に、なにを託しなにを願いたかったのか。

 

妄想カンフー ~ダイナソー・ミッション~
(監督:akikojerry13分20秒

恐竜博物館の学芸員アラタはある日、世界的発見となる恐竜の歯の化石を見つける。「これで俺は世界の頂点に立つ!」野望に満ちたアラタは世界の頂点となる日を妄想しつつ、後輩のシンジと共に電車に乗り込むが…日本発!極上カンフーアクションムービー、ここに誕生!

 

LIKE THAT OLD MAN
(監督:こささりょうま19分10秒

田舎の警察官・新庄 平太は、家出中の高校生・蒔田 由仁子を補導しようと追いかける中で、携帯を無くしてしまう。そして由仁子は、困った平太を見かねて一緒に携帯を探すことになるのだが……?由仁子はなぜ家出したのか?そして由仁子の事情を知った平太は彼女に何を思うのか?世界一小さな青春ロードムービーの結末は?

以上、全12作品を9月18日(月・祝)に北沢タウンホールにて上映いたします。

 

ゲスト審査員は沖田修一監督に決定!


沖田修一(おきた・しゅういち)
1977年生まれ、 埼玉県出身。2009年、商業映画デビューとなる『南極料理人』で新藤兼人賞金賞を受賞。2013年の『横道世之介』で第5回TAMA映画賞最優秀作品賞を受賞した。2021年に『子供はわかってあげない』、2022年には『さかなのこ』が公開されたほか、第14回下北沢映画祭にて『おーい!どんちゃん』を上映。

Comment

このたび、下北沢映画祭で、審査員をやらせていただきます、沖田修一です。下北沢にはよく行きます。昔から馴染みもありますので、なんだか、自分が審査員をやるなんて、不思議な気持ちです。自主映画は好きです。誰にも頼まれてないのに、自分で作りますから、とんでもないです。そんな気持ちのこもった映画たちに、たくさん出会えることを楽しみにしております。また、自分も刺激を受けれたらと思います。

 

沖田監督に加え、レギュラー審査員のSPOTTED PRODUCTIONSの直井卓俊さん、トリウッド代表・ポレポレ東中野支配人の大槻貴宏さん、映画評論家の轟夕起夫さんの4人の審査により、グランプリ、準グランプリが決まるほか、観客のみなさまの投票による観客賞や下北沢商店連合会会長賞ほかが決定いたします!

タイムテーブルは後日発表いたします。