2日目最後のプログラムは、日本中を駆け巡った今泉力哉監督『街の上で』凱旋上映。
『街の上で』は、今泉力哉監督と大橋裕之さんによって紡がれたオリジナル脚本であり、下北沢オールロケ作品となっています。
上映後のトークイベントには、主演の若葉竜也さん、今泉力哉監督、進行役に映画評論家の森直人さんにご登壇いただきました。
森さんは、「『街の上で』が、一番今泉イズムをピュアに感じることができる。」とコメント。
それに対し、「誰も見ることがない時間を映画に閉じ込めたい。結果だけでなく過程を映画に閉じ込めることで、その人、観る人を肯定したい。」と今泉力哉監督。
また、今泉力哉監督の映画のどこが好きかという質問に対し、主演である若葉さんは、「登場人物が全く成長しないところ(笑)誰しもすぐに成長するわけではない。今泉力哉監督の映画は、そんな人たちを肯定してくれる。」とコメントしました。
トークイベントでは、撮影の裏話とともに、今泉力哉監督と若葉竜也さんの相性の良さが伝わりました。
若葉さん「公開が一年延期したことで、みなさんに『街の上で』を届けたいと言う気持ちが増した。是非、多くのみなさんに届いて欲しい。」
『街の上で』は現在も一部劇場で公開中。
また、12/8には、Blu-ray・DVDの発売が決定しています。
第11回下北沢映画祭で世界初上映された『街の上で』の2年ぶりの再上映。ご来場されたお客様の中には、何度も足を運んで下さった方や、『街の上で』のTシャツやパーカーを着た方も。そんな多くの方に愛される作品となって帰ってきた『街の上で』の上映は、とても感慨深くあたたかいプログラムとなりました。