【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションー第二部

【第2部】舞台挨拶

松岡監督『Destiny』ご欠席のため、コメント

本日はアニメーション『Destiny』をご覧いただき誠にありがとうございます。このようなご時世なのでポジティブな内容の作品を制作してみました。いかがでしたでしょうか?製作者としても一人で自宅にこもって作るにはこの状況下だと、そうでないと耐えられないと思った次第です。
外出制限という制約によって、まるで「おままごと」のような造りの作品に至りました。どのキャラクターもなんだか抜けているところがありますが、この能天気さやどうしようもなさが、コロナ禍のちょっとしたガス抜きになれば幸いです。本当にありがとうございました!


 

小野寺成月監督(『美しき町』)

この町が美しいかどうかは私にもわからないのですが、まわりの事件や出来事に対して、自分なりに一生懸命考えようとしている主人公の姿は美しいなと、そういう意味を込めてこのタイトルを付けました。

撮影したのは多摩湖のそばです。遊園地の観覧車が見える小さくて落ち着いた場所で、そこに色々な人が住んでいてそれが可愛らしいな、と思ってロケ地に決めました。

人だけでなく、まわりに棲む生き物も多くて、その鳴き声が聞えてくる面白さも、この場所にはあると思います。


 

木川剛志監督(『Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅』)

たくさんの観客の皆さんとこうして一緒に観るのは今日が初めてで、とても光栄です。

僕自身は映画専門というわけではなく、この作品も、木川洋子さんの母親探しクラウドファンディングの記録映像としてスタートしたプロジェクトです。

津田寛治さんにお話したところナレーションを引き受けてくださったり、シンガーのキャラバンキョウコさんが作品を気に入って楽曲を提供してくださったり、応援してくれる関係者がどんどん増えて、増えるごとに相談できる方も増えていくという、とてもありがたい経験でした。


 

武田 椿監督(『スイソウ』)

卒業制作のタイミングでコロナ禍になってしまいました。大学のアトリエが閉鎖して予定していた油絵が描けなくなり、それならひとりですべて出来るアニメーションをと取り組んだ作品です。

音楽については経験も知識もなかったのですが、「耳ざわりの良さ」を判断基準にして、何度も何度も聴きなおして作りました。

アニメーションの動きは、人間には人間らしさを、特にコロナ禍でもあったので閉塞感も感じるような重みのある動きを。逆にシーラカンスは優雅に、たくさんのヒレを使って這うように動く感じを実際の映像を見ながら研究しました。