【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションートークセッション&授賞式

全作品の上映が終わり、トークセッションが始まりました。

 

トークセッションでは、監督お一人ずつに対して審査員からお話をうかがっていきます。
作品が生まれた発想の起点についてや、つくり方、創り手の目線で演出意図を深堀りする鋭い質問も。

 

総評は、ゲスト審査員の行定勲監督からいただきました。

コロナ禍以降、ステイホームで家にこもらざるを得なくなったことで、クリエイターたちが作ることが困難になった。

その空気に寄り添うのか、いや関係ないとするのか、いろいろな捉え方があるが、今だからこそこういうことを見せたい、ということが表現されているものが多かった。

自分が実写映画を撮っているということもあり、全体としては実写もう少し頑張れ、もっといろいろな表現方法を開拓してほしいという気がした。

逆にアニメーションを作っている人たちは、自分の部屋に閉じこもらなければならないという状況について、それに対して向き合ったことによって生まれる強靭なものを感じられた。

社会にとって映画は必要ないという人がいてもしょうがないが、それでも「映画は必要だ」とねじ伏せる力がつくり手の自分の中から出てこないといけない。

そういう力強さについて、自分自身にとっても参考になった映画祭でした。

今回の作品が世の中に伝わっていくことを願うばかりです。

 

授賞式

いよいよ各賞の発表です。

 

下北沢商店連合会会長賞

Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅」

 

小田急電鉄賞

ROUTINE

副賞として、東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅の3駅を含む、東北沢駅~世田谷代田駅間の下北線路街での、無償による撮影権限が提供されます。

小田急電鉄賞は、小田急電鉄株式会社の東北沢駅・下北沢駅・世田谷代田駅の3駅を含む、東北沢駅~世田谷代田駅間の下北線路街での、無償による撮影権限のご提供になります。

撮影の際は当社立会いの下、下記の注意事項を遵守いただいた上で、撮影いただきます。

【副賞に関する注意事項】
・撮影可能な場所、日数、時間帯に制限がございます。
・公序良俗に反する内容の禁止など、撮影内容に制限があり、事前に内容のご相談をいただいた上での撮影になります。
・一般の客様、鉄道運行等に支障の無いようご配慮いただいた上での撮影になります。
・受賞後ご案内させていただく御利用案内をお読みいただき、誓約書をご提出いただきます。

 

京王電鉄賞

「徒然甘々」

副賞として、京王線・京王井の頭線の車両内ヴィジョンで動画を掲出(30秒)されます。

【内容】京王線・京王井の頭線K-DGチャンネル(車両内ヴィジョン)への動画掲出(30秒)

【時期・期間】要調整(期間は1週間程度を予定)

 

観客賞

Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅」

 

準グランプリ

「スイソウ」

 

グランプリ

MAHOROBA

グランプリを受賞した鈴木監督は、「タイムマシンに乗って半年前に一人で作っている自分を、トロフィーを持って眺めたい」とコメントしていました。

 

 

これにて、第13回下北沢映画祭は全プログラムを終了いたしました。

ご来場いただいた皆様、作品応募していただいた映画監督の皆様、そして応援してくれた皆様、誠にありがとうございました。

また来年お会いできるのを楽しみにしております。

【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションー第三部

【第3部】舞台挨拶

副島しのぶ監督(『Blink in the Desert』)

ストップモーションアニメという表現方法を選択するにあたり、実写の表現とは違う面白味を感じていただけるように、使う羽根を本物の虫の羽を使うなど、ディテールにこだわりました。

瞳の表情も、素材はグラスアイなのですがアンティークガラスのものを選んでいます。そこに液体を塗り、光のあて方によってまるで涙でうるんでいるような表情に見せています。

他にもゾウやクジラなど神聖視されている動物が出てきますが、そういう形を取っている「もっと別の大きな存在」として感じていただけたらと思っています。


 

富田未来監督(『ビート・パー・MIZU』)

この作品は、音楽をテーマにした映画祭moosic lab.にむけて2019年に撮ったものです。実はこうやってスクリーンで観させていただくのは久しぶりで、真夏の撮影だったこと、下北沢のライブハウスでも撮らせて頂いたことなどを思い出しながら観ていました。

学校のプールで泳ぐシーンがあるのですが、プールって意外と借りるのが大変だということを知ったり、水の中で目を開けてするお芝居もかなり大変で、石川瑠華さん、遠藤史也さんがとても頑張ってくれたり

私ももともとは芝居をしていた人間で、映画作りについては右も左も分からない中、多くのかたに支えて頂いて出来上がった作品です。


 

加藤也大監督(『滲み』)

この登場人物たちのような人がいるよ、存在するよ、と。そんな風に受け止めてもらえたらいいな、と思っています。

画角は超シネスコサイズなのですが、感覚的に「いいな」と思ったからですし、クラック音のようなサウンドエフェクトを入れてみたのは、自分自身がリズム感のある作品が好みだからです。リズムのある作品は観ていて気持ちがよく、時間の流れが速く感じる気がします。

この作品もそんな風に、気持ちよく観ていただけたら嬉しいです。


 

大門 嵩監督(祁答院 雄貴監督)(『徒然甘々』)

今はカナダにいる祁答院監督と共同監督で作りました。僕の家族や、祁答院監督の妹さんとの関係性をモチーフにした脚本です。

共同監督なのでタイトルがなかなか決まらず、結果的にはお互いに案として出した言葉を繋げることになりました。ちなみに僕の案が「徒然」、祁答院監督が「甘々」です。

撮影したのは八王子です。実は、「撮影以外で何がしたいか」で決めたんです。撮影の後は温泉に入りたいな、温泉の近くでいい場所がないかなと思って、都内で探したのですがいい場所がなく、八王子でやっと発見しました。

【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションー第二部

【第2部】舞台挨拶

松岡監督『Destiny』ご欠席のため、コメント

本日はアニメーション『Destiny』をご覧いただき誠にありがとうございます。このようなご時世なのでポジティブな内容の作品を制作してみました。いかがでしたでしょうか?製作者としても一人で自宅にこもって作るにはこの状況下だと、そうでないと耐えられないと思った次第です。
外出制限という制約によって、まるで「おままごと」のような造りの作品に至りました。どのキャラクターもなんだか抜けているところがありますが、この能天気さやどうしようもなさが、コロナ禍のちょっとしたガス抜きになれば幸いです。本当にありがとうございました!


 

小野寺成月監督(『美しき町』)

この町が美しいかどうかは私にもわからないのですが、まわりの事件や出来事に対して、自分なりに一生懸命考えようとしている主人公の姿は美しいなと、そういう意味を込めてこのタイトルを付けました。

撮影したのは多摩湖のそばです。遊園地の観覧車が見える小さくて落ち着いた場所で、そこに色々な人が住んでいてそれが可愛らしいな、と思ってロケ地に決めました。

人だけでなく、まわりに棲む生き物も多くて、その鳴き声が聞えてくる面白さも、この場所にはあると思います。


 

木川剛志監督(『Yokosuka1953 彼女の、記憶の中の母を探す旅』)

たくさんの観客の皆さんとこうして一緒に観るのは今日が初めてで、とても光栄です。

僕自身は映画専門というわけではなく、この作品も、木川洋子さんの母親探しクラウドファンディングの記録映像としてスタートしたプロジェクトです。

津田寛治さんにお話したところナレーションを引き受けてくださったり、シンガーのキャラバンキョウコさんが作品を気に入って楽曲を提供してくださったり、応援してくれる関係者がどんどん増えて、増えるごとに相談できる方も増えていくという、とてもありがたい経験でした。


 

武田 椿監督(『スイソウ』)

卒業制作のタイミングでコロナ禍になってしまいました。大学のアトリエが閉鎖して予定していた油絵が描けなくなり、それならひとりですべて出来るアニメーションをと取り組んだ作品です。

音楽については経験も知識もなかったのですが、「耳ざわりの良さ」を判断基準にして、何度も何度も聴きなおして作りました。

アニメーションの動きは、人間には人間らしさを、特にコロナ禍でもあったので閉塞感も感じるような重みのある動きを。逆にシーラカンスは優雅に、たくさんのヒレを使って這うように動く感じを実際の映像を見ながら研究しました。

【9/20 クイックレポート】第13回下北沢映画祭コンペティションー第一部

【第1部】舞台挨拶

中原健仁監督(『淡いブルー』)

冬の青森の風景は淡く、少し閉鎖的な中にも“輝き”のようなものがあるのをずっと感じていて、それを映像に収めたいと思ったのがきっかけで撮った作品です。

特にラストシーンは、広がる津軽平野を走る濡れた道路と残雪、冷たい空気を吸いこんで新たな気持ちでその道を歩き出す姿を撮りたい、と思っていました。

撮影は2020年の2月頃、世の中がコロナ禍でモヤモヤしはじめた雰囲気の中だったのですが、いい意味で小さなことがどうでもよくなるような、冬の青森の澄んだ空気ごと伝わる作品になっていたら嬉しいです。


 

宮原拓也監督(『ROUTINE』)

ジャグラーを描きたくて、「#ジャグラー」で検索しているうちに、主演のハチロウさんと出会いました。

調べてみるとジャグラーにもいろいろなスタイルの方がいるのですが、ハチロウさんとお会いして実際にジャグリングを見せて頂いたことで、このキャラクターが膨らんでいきました。

コロナ禍が本格化する直前に撮影した作品なので、コロナによって変わってしまったものとはまた違う世界が描けたかな、と思っています。


 

鈴木竜也監督(『MAHOROBA』)

途中で画角を変える演出は、ひとりで作業をしながら「もしスクリーンで上映されるなら、こんな風に表現してみたいな」と思いながら仕掛けたものです。

同じように画角の変わるスパイク・リー監督の『ザ・ファイブ・ブラッズ』や、グザヴィエ・ドラン監督の『Mommy』からも影響を受けています。

シンメトリーの構図が好きなので、色々なサイズでシンメトリーなデザインをやってみたい、という思いも活かして作りあげました。


 

吉本圭監督(『今日を眠る場所』)

自分としては本来ならしないような方法を敢えて採った、チャレンジングな作品です。

少し伝わりづらいところもあったかもしれませんが、正解のない問題を考えるきっかけになったら嬉しいです。

俳優の皆さんが素晴らしい方たちばかりで、助けられました。僕の方からあれこれ言うよりも、実際にカメラの前で演技をしてもらうことで見えてくることも多く、現場で一緒に考えながら作り上げていった作品です。

【9/19 クイックレポート】日本中を駆け巡った『街の上で』、待望の凱旋上映!

2日目最後のプログラムは、日本中を駆け巡った今泉力哉監督『街の上で』凱旋上映。

『街の上で』は、今泉力哉監督と大橋裕之さんによって紡がれたオリジナル脚本であり、下北沢オールロケ作品となっています。

 

上映後のトークイベントには、主演の若葉竜也さん、今泉力哉監督、進行役に映画評論家の森直人さんにご登壇いただきました。

森さんは、「『街の上で』が、一番今泉イズムをピュアに感じることができる。」とコメント。

それに対し、「誰も見ることがない時間を映画に閉じ込めたい。結果だけでなく過程を映画に閉じ込めることで、その人、観る人を肯定したい。」と今泉力哉監督。

また、今泉力哉監督の映画のどこが好きかという質問に対し、主演である若葉さんは、「登場人物が全く成長しないところ(笑)誰しもすぐに成長するわけではない。今泉力哉監督の映画は、そんな人たちを肯定してくれる。」とコメントしました。

トークイベントでは、撮影の裏話とともに、今泉力哉監督と若葉竜也さんの相性の良さが伝わりました。

若葉さん「公開が一年延期したことで、みなさんに『街の上で』を届けたいと言う気持ちが増した。是非、多くのみなさんに届いて欲しい。」

 

『街の上で』は現在も一部劇場で公開中。

また、12/8には、Blu-rayDVDの発売が決定しています。

11回下北沢映画祭で世界初上映された『街の上で』の2年ぶりの再上映。ご来場されたお客様の中には、何度も足を運んで下さった方や、『街の上で』のTシャツやパーカーを着た方も。そんな多くの方に愛される作品となって帰ってきた『街の上で』の上映は、とても感慨深くあたたかいプログラムとなりました。

【9/19 クイックレポート】ブルーレイ発売記念『ざわざわ下北沢』が帰ってくる!

下北沢映画祭2日目のDプログラムは【ブルーレイ発売記念 『ざわざわ下北沢』が帰ってくる!】。

市川準監督がメガホンをとり、2000年に公開され全編下北沢で撮影された『ざわざわ下北沢』。デジタルリマスター版であり、映像鮮やかに蘇った本作を奇しくも市川準監督の命日に再上映させていただくこととなりました。

 

主演は言わずとしれた名優・原田芳雄。共演に小澤征悦、北川智子のほか、今や世界を代表する俳優である渡辺謙や豊川悦司、世界的ピアニストのフジ子・ヘミングなど豪華な出演陣が脇を固めます。

 

世田谷区在住・在勤の方に限り当日¥500で鑑賞いただけるプログラムとなっており、当日チケットを買いに来られる方々も多くいらっしゃいました。

 

映画上映後は本作のメイキングムービー『ざわざわ下北沢の、できるまで。』(2001)を続けて上映。

オースミユーカ監督と『ざわざわ下北沢』のプロデュースも担当した宮本まさ江氏による本作は、監督や出演者、スタッフらの映画にかける想いがたくさん詰まった素敵な作品でした。

出演者のおちゃめな様子や撮影中のシュールな様子に、会場では笑いも起こる一幕も。

 

プログラム終了後のロビーでは、現在の下北沢と比較して話す方々の姿も多くありました。

老若男女に広く愛される街、下北沢。その姿を映画だけでなく、会場でも見ることができ、とても心温まるプログラムとなりました。

【9/19 クイックレポート】新世代の日本映画たち、『眠る虫』×『魚座どうし』

2日目最初のプログラムは、金子由里奈監督の「眠る虫」と、山中瑶子監督の「魚座どうし」、そして山中瑶子監督、金子由里奈さん主演の作品「したくてしたくてたまらない女 2019」を上映しました。

 

上映後のトークイベントには、金子由里奈監督、山中瑶子監督、進行役に映画評論家の森直人さんが登壇されました。

金子由里奈監督の「眠る虫」のタイトルは、色んな案を考えていた中で決められたそう。作品自体も不思議な世界観で、一度ではなく何度も見たくなるような作品でした。

 

山中監督の「魚座どうし」は、魚座の神話的な意味や、監督ご自身も魚座であることからこのようなタイトルになったというエピソードも。

また、今作はプロのスタッフと組んで制作しており、第9回下北沢映画祭でグランプリを受賞した作品「あみこ」との差を語っていました。

 

山中監督、金子さん主演の作品「したくてしたくてたまらない女 2019」は、山中監督がプライベートでも親交がある金子さんを当てがきして作った作品とのこと。一方、金子さんは山中監督をイメージしてお芝居に臨んだそう。

 

進行役の森さんは、これまで短編・中編の作品を作ってきたお二人の監督に、長編作品もぜひ見てみたいと期待を込めた言葉を送っていました。

これからのお二人の活躍が楽しみです!

【9/18 クイックレポート】大野大輔監督最新作『辻占恋慕』ワールドプレミア

初日2つ目のプログラムは、

「ウルフなシッシー」「アストラル・アブノーマル鈴木さん」で知られる大野大輔の新作「辻占恋慕」のワールドプレミア

上映後のトークイベントには主演の早織さん、大野大輔監督、濱 正悟さん、進行役にスポッテッドプロダクションズの直井卓俊さんがご登壇されました。

大野監督「音楽映画を作りたいと思い、そこから脚本を制作した。」

早織さん 「プロットを頂いて監督の言葉選びが面白く、オファーを受けた。」はじめは3時間の脚本だったそうで、 プロットが更新される度に削られるのがもったいないと感じたのだとか。

オファーが決まった当初早織さんはギターを全く弾けない所からスタートし、西山小雨さんのサポートを受けながら練習をしていったと語る。

濱さんは自身の演じた役に「あんな人、実際にいるのかな(笑)」と苦笑い。

また、とあるシーンの制作秘話を語って会場を笑わせてくれました。

 

公開は2022年の春を予定しているとのこと。

会場からは大きな拍手がおくられ無事、ワールドプレミアを終えました。

『辻占恋慕』の公式Twitterアカウントはこちら。続報をお待ち下さい!

https://twitter.com/tsujiurarenbo

【9/18 クイックレポート】『ドロステのはてで僕ら』1年ちょっとおくれの舞台挨拶

2019年第11回下北沢映画祭で製作発表をした『ドロステのはてで僕ら』。

現在、ヨーロッパやアジアなど海外映画祭で受賞ラッシュ&北米での劇場公開が決定しているこのエクストリーム時間SFの上映と、1年ちょっと遅れの舞台挨拶を行いました。

 

SFはあんまり得意じゃないので(笑)

元々「ハウリング」という上田誠さん原作の11分の短編映画から、長編に生まれ変わった本作。

最初にハウリングの制作をした時は、入りくんだ時間の設定が複雑で「何がしたいのか分からなかった」と主演の土佐さん。

土佐さん「ハウリングがあったから、なんとなくイメージはわかりましたけど。(ドロステの撮影中)途中から考えることを諦めてました(笑)」

中川さん「オザワ役の酒井さんはSFが好きだから楽しそうだったよね。オザワさん以外はそんなに理解してる人いないんじゃないかな」

山口監督「編集をして映像が出来上がってきて、こういうことかということが結構ありました」

 

アナログでタイトな撮影現場

201910月の下北沢映画祭での製作発表後、まずはすぐに撮影場所のロケハンに行ったとのこと。

原作・脚本の上田誠さんは場所を実際に見てそれに合わせた物語を書くのが得意なため、場所を決めてから脚本執筆に入りました。

1階にカフェ・2階以上には実際に入居者がいるマンションでの撮影だったため、昼間のカフェ営業が終わった後、夕方から夜を通して朝までの撮影が連日続いたそう。

深夜の撮影について住人の方にご挨拶をするために、山口監督自ら菓子折りをお渡しに回ったというエピソードも。

合成を使っていないため、まずは画面の一番奥から順に撮影を進めた撮影。

夜に画面の中の様子を撮影して、それを翌日の昼間に即編集し、その映像をテレビに映した状態で次の画面(ひとつ手前の画面)の撮影をする・・・というかなりアナログで、タイトな撮影現場だった思い出をうかがいました。

 

こんなもんじゃない!海外映画祭での快進撃

SFジャンルの作品が多くノミネートされる世界三大ファンタスティック映画祭のうち、2つは入選している『ドロステ』。
(シッチェス・カタロニア国際映画祭、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭)

山口監督「日本映画で3つ全部制覇したのが『アイアムアヒーロー』しかないので、結構すごいことなのではないか」

いまリストアップされている以上に、”こんなもんじゃない”数の海外上映が決まっている『ドロステ』。快進撃はまだまだ続きます。

 

最後に登壇の3名から一言ずついただきました。

土佐さん
「公開から一年以上経ってもいろんなところで見ていただけるのが嬉しい。まだまだ頑張っていきたいので、引き続き応援お願いします。」

中川さん
「コロナじゃなかったらどんなことになっていたんだろう。でもコロナだったからこそ早めに配信できてご自宅で楽しんでいただけたり、劇場に「いますキャンペーン」をできたりしたので、ドロステこんなもんじゃない!という気持ちを持ってこれからもよろしくおねがいします」

山口監督
「みなさんのおかげでここまで盛り上がってきた。そのお返しをするべく、もっと盛り上げていきたい。『ドロステ』は下北沢映画祭のおかげで出来上がった映画なので、映画祭も応援していただけると嬉しいです」

 

会場からの大きな拍手とともに、終始笑いのあふれるあっという間の舞台挨拶でした!

【10/14 クイックレポート】第11回下北沢映画祭コンペティション(Gプログラム)

第11回下北沢映画祭 最後のプログラムは、コンペティション。
実写、アニメーション、ドキュメンタリーなどジャンルを問わずに公募を行うコンペティション。
応募総数270作品の中からスタッフによる選定を通過した全9作品を上映し、ゲスト審査員によるグランプリと準グランプリのほか、観客の皆さまの投票による観客賞、日本映画専門チャンネル賞、下北沢商店連合会会長賞が決定します。

上映は9作品を三部に分けて、一挙公開。

観客の皆様には観客賞の審査用紙が配られています。
14:00の開演から述べ4時間半の長いプログラムでお客様も真剣に鑑賞いただいています。

各部の最後には、監督と各作品の出演者の方からのご挨拶をいただきました。

 

9作品全て上映が終わり、トークセッションへ。
トークセッションでは審査員が作品を見て気になったところを各監督に質問しました。

トークセッションに登壇いただいたのは、ゲスト審査員の深田 晃司さん(映画監督)、SPOTTED PRODUCTIONS代表・直井 卓俊さん、トリウッド代表・大槻 貴宏さん、映画評論家・轟 夕起夫さん。

ストーリーの由来や、どうしてその撮影手法を選択したのか、という質問など
映画人だからこその掘り下げる質問に、作品への理解が深まります。

最後に、深田監督から全体総評のコメントです。

賞に関わらず、270作品の中から選に残ったことが誇らしいこと。
技術面はどの作品も高かった。
全体の印象として作品の中で歌を使っている作品が多いと感じた。
短編という短い尺の作品では、良くも悪くも主題歌が占める印象の割合が強くなる。
歌も含めて映画ではあるが、主題歌だけでも作品の雰囲気を作れてしまう手法なので
今回歌を使ったなという方は、次作は歌無しでも演出で同じ雰囲気を作ることができるかどうかもトライしてもらいたい。

 

そして、ついに審査結果の発表です!

観客賞は白磯大知監督『中村屋酒店の兄弟』が受賞!

準グランプリは平松 悠監督『ひ なんて、なくなってしまえ!』が受賞しました。

 

グランプリは・・・

大森歩監督の『春』となりました!

同作は、日本映画専門チャンネル賞、下北沢商店連合会会長賞も同時受賞!
なんとトリプル受賞となりました。

 

最後はノミネート監督全員で記念撮影。

終了後はお客様も含めての懇親会で親睦を深め、大いに盛り上がりました。

各監督のさらなるご活躍を確信して、外の寒さに反してタウンホールはアツい夜となりました。
長丁場のプログラムに起こしいただいたお客様、登壇ゲストの皆様、ノミネート監督の皆様、
そしてコンペティション部門にご応募いただいた全ての監督の皆様、誠にありがとうございました!